泣いた。『ボクの音楽武者修行』小沢征爾

ページが残り少なくなるにつれて、このまま読み続けていたい、終わって欲しくない、と思った。そして、最後の数ページでは鼻の奥がツンとなって、じわじわと涙が出てきた。 『ボクの音楽武者修行』は当時二十六歳だった小沢征爾氏本人によるものだ。全篇をと…

ボーディングスクール 冬休みの前の一大イベント

クリスマスターム(娘の通っているボーディングスクールは所謂一学期のことをクリスマスターム/Christmas Termと呼びます。)も今週で終わり。来週から三週間の休暇に入る。 ひとつ前のエントリーでも触れたが、この国はクリスマスに入ると国全体がチャリテ…

チャリティコンサート

慈善活動(チャリティ)が日常に浸透しているイギリス。石を投げると何らかのチャリティ団体にあたるのでは、と思うほど数多くのチャリティ団体が存在する。 とくに、12月になると、クリスマスが近いこともあり、色々なチャリティイベントが街のあちこちで開…

ロンドンで家を買う、そして引っ越し。そしていきなりびっくり。

引っ越しました。二十歳から続いた賃貸生活とさよならです。四十代で初の家購入。二十年ローン。今まで家賃に消えていった金額を思うと、胸騒ぎがします。 風光明媚で環境抜群のHenley-On-Thames (Oxfordshire)から何でも高いLondonへ。娘がボーディングスク…

ボーディングスクール 父母面談

娘がボーディングスクールに通い始めて三ヶ月になりました。 あと二週間もすれば長い長いクリスマス休暇。これから二週間は学芸会やら、チャリティーバザーやらのイベントが毎週入っており、親の我々も学校のあるオックスフォードまで毎週のように通うことに…

さっそく

ついに。『小沢征爾さんと音楽について話をする』(新潮社)の英訳が出ました。 発売日に購入。いきなり£4オフ、なんと。 オフィスの近くのチェーン系書店Waterstonesにて。もちろん平積み、しかもお昼休みにいったら既にかなり減っていました。お店の人が「…

コンサートまであと一週間

コンサートまであと一週間になってしまった。 なのに、ソロパートにまだ自信が持てない。 未だに、高音を外すことがある。今日のリハーサルでも外した。 私の場合、リハーサルで外すなら、本番でも必ず外す。 音楽以外は、本番で思った以上の結果を残せるこ…

娘の帰宅

九月から寄宿学校に通い始めた娘が、ハーフターム(学期途中の休み)で帰ってきた。 休みは丸々二週間。 娘にとって正しい選択だったと信じつつも、そして、ほぼ毎週末帰宅するし、と自己暗示をかけつつも、娘が急にいなくなった生活は本当に寂しかった。 朝…

異国の地で日本語を読む

平野啓一郎氏の「マチネの終わりに」を一気に読んだ。 読んでいる間、小説にこめられたメッセージを読み逃したくなくて、同じ部分を何度か読み返したり、途中で読み戻ったりした。楽しい時だった。 「マチネの終わりに」は随所で話題になっているし、読書感…