いらいらしてからじわじわくる "Harmless Like You"
近所の本屋さんで見つけてタイトルに惹かれて書いました。ジャケ買いでも、書評買いでもなく、タイトル書い。
自分と少しだけ境遇の似ている女性の話。外国で日本人として育ち、国際結婚して所謂ハーフの子供がいて、、というところだけですが。
彼女、結婚をして出産した後で、ある日突然、出て行ってしまうのです。全てを捨てて出て行きたくなる気持ち、私にはすごくわかります。ただ、私にはできない。臆病なので、すぐに家族とか仕事とかのことが頭に浮かんでしまう。
私は人生の三分の一を日本の外で過ごしています。時々、ふと、いま日本に戻ったら私の人生はどう変わるのだろう、とか、いま、仕事を辞めたら、私はどうなるのだろう、とか考えるのですが、そういうことって考えるだけで結構楽しい。
主人公の彼女には一人息子がいて、彼の葛藤がまた興味深い。私の娘も同じようなことを考える日が来るのだろうか、と想像するのも楽しかった。
著者もこれまた名前から分かるように「ハーフ」の女性なのです。彼女がどんなことを考えながらこの本を書き上げたのか、と想像するのも楽しかった。
英語もスラングは結構出てきますが、難解ではありません。
さあ、次は何読もう。