イギリスのボーディングスクール 食生活。

日本人として和食で育ち、和食の素晴らしさを知っているだけに、どこに住んでいようと自分の子供にも和食を、と思う日本人の親御さんは多いと思う。特に、イギリスの食事情は(一昔前に比べて格段に改善されたとはいえ)、健康的とは言えない。個人的には、砂糖の消費量が半端ではないこと、お菓子が気持ち悪いほど甘いことがとにかく気にくわない。

 

ボーディングスクールに入学する前は、和食中心、そして、お菓子も基本的には週末だけ、みたいにそれなりに気をつけていたのだが、、、。

 

ここからは、「我が校は食事に気を使っています!」とアピールしている学校の話。

 

まず、和食が出てくることは無い。たまに、アジア料理と称してインド風のカレーが出たりするみたいだが、和食は絶対に出てこない。基本的には「西洋の料理」だ。イギリスの学校の中ではかなり国際色豊かで、日本人を含む様々な国籍の子供達がいるのにも関わらず。

 

パンの量が多い。サンドイッチやらトーストやら、パンばっかり。

 

果物の摂取量は多い。これは嬉しい。

 

(我が娘のように)食いしん坊は好きなだけお代わりできてしまう。

 

ベジタリアンだけでなく、いろいろな宗教に合わせた食事も選べる。また、各種アレルギーに対応したメニューが常に選択可能。

 

ボーディングスクールなので、当然、朝昼晩、三度の食事を学校で食べるわけだが、朝食と昼食、昼食と夕食の間に、Bun Breakと呼ばれる、おやつの時間がある。そこでは、果物、トースト、チーズサンドイッチなどが出てくる。さらに、Tuckというものがあって、これは有料なのだが、週に二回、チョコレートやビスケットなどの、市販のお菓子を購入できるチャンスがある。購入した分だけ、学期末に請求される。

 

前学期末に請求書を見て、腰を抜かしそうになった。娘は調子に乗ってTuckで散財しているではないか!確かに、夏休みで帰ってきた娘が、ものすごくムチムチしているのを見て、「あーやっぱり。」と思った。きっと、食欲に任せて、サンドイッチやらトーストやら好きなだけ食べているのだろうな。しかも、夫が典型的なアングロサクソンの大きい人といった体型なので、日本人は太りにくい、という伝説も全く通用しないのだ。日本人DNAが半分しかないのだから。

 

よし、二ヶ月の夏休みで、和食を思い切り食べさせてあげよう、炭水化物(特に小麦)に侵食された娘の胃袋を改善しなくては、と張り切った。その効果か否か定かではないが、二ヶ月で、なんとなくスッキリした。

 

しかも、夏休み明けに学校に戻る際、Tuckは一週間に一個だけ、と約束させて。今の所、ちゃんと守っているようだ。

 

さて、次の関門はクリスマス。これからクリスマスに向けて、ボーディングスクールでは毎週のように、クリスマスパーティーやらクリスマスディナーやら開催される。そして、クリスマス休暇は、夫の実家に帰り、和食とは縁遠い食生活になるのだ。。。(嘆息)