イギリスのボーディングスクール 親同士の付き合い。

親同士の付き合いが得意か苦手かと聞かれたら、迷わず苦手だと答える私。

 

なぜか。一番の理由は、当たり障りのない会話が苦手だから。何を話していいのか分からない。でも沈黙にも耐えられず、焦って適当に話題を見つける。それでいて、取り繕った話題のくだらなさに自己嫌悪に陥る。

 

そんな私にとって、娘がボーディングスクールに通っているのは都合が良い。なぜなら、親同士の付き合いが極度に限られているから。まず、娘のボーディングハウスに限って言えば、半分以上の親御さんがイギリス国外に住んでいて、滅多に顔を合わせることがない。年に二回か三回。だから久しぶりに会うと懐かしさが手伝ってくれて、それなりに話が弾む。

 

ディスクールの生徒(自宅から通っている生徒)だと、毎日の送り迎えがあるので、しょっちゅう顔をあわせる。挨拶だけというわけにはいかないだろう,

母語でも難しいのに外国語で世間話(Small TalkとかChit Chatと言う)をするのは苦しい。

 

もう一つ、個人的にホッとしているのは、親の参加が求められる行事や会議が極端に少ないことだ。ボーディングの生徒たちのことを考えれば当然だろう。自分の親はいつも学校行事に来ない、というのは子供にとって寂しいことだから。たとえ、イギリス国内、オックスフォード近郊に住んでいたとしても、仕事をしていると学校行事への参加は当然難しい。その辺りは学校側も分かっていて、親の関与は基本的に期待されていないと感じる。

 

私は、すぐに色んなことに罪悪感を感じてしまう性格なので、ちょうどよかったということか。