ボーディングスクールの危機(なんじゃないかと個人的に思う)

2021年になっても落ち着く様子が全く見えない、コロナ。 娘の学校の新学期は1月7日から、そして、当然オンライン授業です。 1月4日までは、政府は学校は安全だ、学校を閉鎖するべきではないと言い続けていた。教員をはじめとするスタッフから不安の声が上が…

イギリス、いつのまに五年

ひさしぶりに書こうという気持ちになった。もう二年以上。それまでにいろいろあった。ロンドンの家に泥棒が入ってあれこれ盗まれた。保険に入っていなかったので泣き寝入り。転職した。家族が亡くなった。そして娘の受験が無事終わった、と思ったら、Covid-1…

イギリスのボーデイングスクール 学費

イギリスのボーデイングスクールの学費は高い。ただ、ボーデイングでなくても私立校の学費がそもそも高いので、通いの私立校に三食がついて、プラス学校の敷地内に快適な住環境が確保されることを考えると、仕方がないかもしれない。 娘はイギリス式の四年生…

イギリスで働く。転職活動。

以前にも書いたが、自分の仕事が危ういかもと感じたのと同じタイミングで転職活動を始めた。 日本に居ようがイギリスに居ようが同じだと思うが、まず、履歴書をアップデート。そして、元同僚の紹介で、数人のリクルーター(ヘッドハンター)と会った。 結果…

イギリスのボーディングスクール。次の学校の受験準備。

土曜日に、娘の将来の学校の候補の一つ(あくまでも候補)の見学に行ってきた。(日本でいうところの中高一貫的な学校) 第一志望の学校見学に引き続き二校目の見学である。この学校は、知り合いで卒業生がいたり、友人の息子さんたちが通っていたりするとい…

イギリスで働く 解雇されるまでの六十日間。カウントダウン始まり。その四。

解雇されるまでの六十日間のカウントダウンを始めたのが昨年の十月末。 六十日経ってしまったが、まだ解雇はされていない。でも、カウントダウンは続いている。人員整理の第二波がやってくるという噂が絶えないからだ。そして、自分が第二波に乗るであろうと…

イギリスのボーデイングスクール 中学高校(?)受験

イギリスの教育制度は複雑だ。日本のように、公立私立を問わず、小学校、中学校、高等学校、大学とシンプルに四つに分かれているわけではない。だいたい、6-7歳から11-12歳の子供が通う、日本でいう小学校みたいなものも、公立と私立で呼び方が違う。当然の…

イギリスのボーディングスクールの長すぎる休暇。

いよいよ、明後日の夜に娘がボーデイングスクールに戻ります。 12/15から1/10まで三週間半。楽しかったけれど、長かった!娘の休暇中、どう仕事をやりくりするかが、今回も頭痛の種だった。自分でも嫌になるが、いつまでたっても学ばない。。。 奇跡的に12/1…

イギリスで働く 解雇されるまでの六十日間。カウントダウン始まり。その参。

まだ残っている。 先日の上司との一対一の面談は上司の都合でキャンセルになった。そのあとは、私が忙しかったり、上司が出張に行っていたり、と面談はまだ実現していない。 そして、あと二週間もするとオフィス自体がクローズになる。(弊社は、オフィシャ…

伝説のセレクトショップ、コレット・パリ。

半分仕事、半分休暇でパリに行ってきた。早々に仕事を片付けて、残りの二日は、サンローラン美術館、ディオール展覧会をチェックし、コメディフランセーズで観劇し、学生の頃から通っているレストランで食事をし、そしてコレット・パリに行くという五点盛り…

イギリスのボーディングスクール 食生活。

日本人として和食で育ち、和食の素晴らしさを知っているだけに、どこに住んでいようと自分の子供にも和食を、と思う日本人の親御さんは多いと思う。特に、イギリスの食事情は(一昔前に比べて格段に改善されたとはいえ)、健康的とは言えない。個人的には、…

イギリスのボーディングスクール 親同士の付き合い。

親同士の付き合いが得意か苦手かと聞かれたら、迷わず苦手だと答える私。 なぜか。一番の理由は、当たり障りのない会話が苦手だから。何を話していいのか分からない。でも沈黙にも耐えられず、焦って適当に話題を見つける。それでいて、取り繕った話題のくだ…

イギリスのボーディングスクール 歴史教育

二週間のハーフタームが終わり、お決まりのボンファイアナイト*に参加して娘をボーディングハウスに送り届けた。 今年のハーフタームは娘と日本に一時帰国して、秋の味覚を堪能しすぎた。日本に行く前に、娘をどこに連れて行こうかと考えていたのだが、江戸…

イギリスで働く 解雇されるまでの六十日間 カウントダウン始まり。その弐。

まだ生き残っている。 当たり前だ。娘のハーフターム(秋休み)に合わせて二週間の休みを取っていたのだから。物理的にオフィスにいなかったので解雇しようにも解雇できない。(解雇通知は対面で行うことが原則だから。) ただ、少し気になることがあった。…

イギリスで働く 解雇されるまでの六十日間 カウントダウン始まり。

イギリスでは日本では考えられないほど簡単に解雇される。解雇と言っても所謂「クビ」とは少し異なる。Redundancyと言って、余剰人員の整理のために行われる。「リストラ」の方が近いかな。私の業界で一般的なのは、所謂仕事そのものが無くなって、社内に空…

いらいらしてからじわじわくる "Harmless Like You"

近所の本屋さんで見つけてタイトルに惹かれて書いました。ジャケ買いでも、書評買いでもなく、タイトル書い。 自分と少しだけ境遇の似ている女性の話。外国で日本人として育ち、国際結婚して所謂ハーフの子供がいて、、というところだけですが。 彼女、結婚…

カズオイシグロのノーベル文学賞受賞で思ったこと。

私の大好きな作家であるカズオイシグロがノーベル文学賞を受賞した。初めて彼の作品に接して(日の名残り)からというものずっと彼のファンなのですごく嬉しい。 おめでとうございます。 職場にも彼のファンは沢山いて、受賞のニュースを聞いて、カズオイシ…

イギリスのボーディングスクール 「いじめ」はあるか

映画や小説に登場するボーディングスクールのイメージが影響しているかもしれません。娘がボーディングスクールに通っている、と言うと聞かれます。 「いじめとかスゴそうね。」 ボーディングスクール、デイスクールに限らず、「いじめ (Bully)」はイギリス…

イギリスのボーディングスクール 日本人の友達?

娘の通っているボーディングスクールは共学。8歳から13歳までの子供たちが通っている。 学校の敷地内、および周辺に、「ボーディングハウス」が点在しており、「ハウス」というだけあり、普通の家(邸宅と言う方がふさわしい)を15人から20人の子供と、ハウ…

イギリスのボーディングスクール 二年目の始まり。

娘をボーディングスクールまで送って行きました。 今年の夏休みは、盛りだくさんで、娘にとっては楽しいことだけではなく、悲しいことや辛いこともあったので、少し前から寮生活に戻ることの良し悪しについて考えていました。本当は一緒にいてあげた方が良い…

香港にて

出張で香港にいます。 本当はもっと早く来なくてはいけなかったのだけど、娘の夏休み中、泊りがけの出張は勘弁してもらっていたので、娘がボーディングスクールに戻ったと同時に待ってました、とばかりに。 香港の空港に着いた途端、アジアを感じました。そ…

両親の訪英。

遊びに来ていた両親が二週間の滞在を終えて東京に帰りました。 両親にとっては初めての英国。私だけでなく、夫も娘も結構気合を入れて楽しんでもらおうと思っていたのですが。。。 父親のロンドンの感想は、思っていた以上に汚い、寒い、人が多すぎる。。。…

夏が終わった気がする。

今日は七月二十六日。夏真っ盛り、のはずが朝から雨。そして気温は午後四時の時点で摂氏十六度。 週末から両親が遊びに来ていますが、寒い寒いと文句ばかり。だから、ウールのジャンパーとかジャケットとかちゃんと持ってくるように言ったのに。 イギリスに…

イギリスのボーディングスクール 最初の一年終了!

あっという間に一年が過ぎました。 娘にとっても私にとっても充実した一年でした。 イギリスの学校には始業式もなければ終業式もありません。 一年の最終日は運動会で締めくくりです。 この運動会は三日間ぶっ通しで行われますが、通常、親御さんたちは、最…

お弁当 こどものためではなく。。。

出張で頻繁に帰国しているとはいうものの、日本を離れて七年になろうとしているので、最近の日本のビジネスマン、ビジネスウーマンのお昼ご飯事情には疎いのですが。。。 ロンドンオフィスに異動になって毎日楽しませてもらっているのが、同僚たちのクリエイ…

イギリスのボーディングスクール 大したことじゃないかもしれないけれど

昨年の九月に始まった娘のボーディングスクール生活、あと二週間ちょっとで学年末を迎えます。 娘はとても楽しそうにしているし、総合的に見て、正しい選択だと思っているのですが、それでも時折、疑問符が頭をよぎることがあります。そのうちの幾つかを。。…

イギリスの儚い夏

暑いです。現在の気温は摂氏33度。天気予報によると夜の8時ぐらいまで気温は下がらないようです。 オフィスでも路上でも皆浮かれてます。短いイギリスの夏、来週になれば、また最高気温が20度台前半に戻ってしまう。今のうちに思い切り太陽の光を浴びよう、…

ロンドンで働く

ロンドンに赴任して一年半が経ちました。 私の勤務先は、英国企業だし、シンガポールオフィスから異動になっているので、日本企業から駐在で来られている方々とは状況が全く違うと思います(しかも、オフィスには私以外に日本人はゼロです)。参考にならない…

ちょっとがっかりしたベートーベン

年末に第九が聴きたくなるのは、地球のどこにいても同じ。ということで、いってきました。Royal Philharmonic OrchestraとGoldsmiths Choral Union / Highgate Choral Society / The London Chorusによる演奏です。 (指揮はChristopher Warren-Green) ライブ…

You Say You Want a Revolution ? Records and Rebels @ V&A

www.vam.ac.uk 年の瀬に、今年の個人的ベスト展覧会が入れ替わってしまいました。(今日までは、Ashmolean Museumで夏にやっていた古代エーゲ海域の展覧会でした。) とにかく面白かった。さすがV&A、と唸らせる展覧会です。 1966年から1970年の4年間がこん…